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野々村竜太郎県議の「号泣事件」に対する私たちの見解−オンブズ3団体
既に、テレビ等の報道番組でも一部流れましたが、昨日、兵庫県内のオンブズ3団体が合同で、記者会見を持ちました。
その折に、各報道機関に出した、「私たちの見解」は、以下のとおりです。

野々村竜太郎県議の「号泣事件」に対する私たちの見解
               2014年7月15日
                 市民オンブズマン兵庫  代表 森池 豊武
             市民オンブズ尼崎 代表世話人 福島 聖倫
           市民オンブズ西宮 代表世話人 四津谷 薫
                                 同  折口 晴夫

兵庫県議会の2013年度政務活動費収支報告の閲覧公開が6月30日に行われ、その日の「神戸新聞」夕刊で野々村県議(西宮市選出)の不正支出が報じられました。そして、翌日7月1日の釈明会見で説明責任を果たせないまま「号泣」し、その映像が全国・海外にまで流れ、「号泣県議」という報道があふれだしました。
これに対し、県議会は会派代表者会議において「説明責任を果たせないなら全額返還を」という決定をし、野々村県議に事実上の辞職勧告を行いました。そして11日、野々村県議は辞表を提出し、政務調査費・政務活動費全額返還の意向も示しました。
県議会は野々村県議の辞表を受理せず、100条委員会を設置して組織的に真相を究明し、制度の不備、不適切な支出を洗い出すという作業をすべきでした。そうしないで、県議会は異例の速さで辞表を受理し、刑事告発したことは、議会としての責務を果たさないものです。また、再発防止に向けた制度見直しを行うことを表明しましたが、身内だけでの見直しでは県民の理解は得られないでしょう。
こうした動きのなかで、私たちは情報公開による野々村県議の支出関係全資料を入手し、違法・不当支出の返還を求める住民監査請求と刑事告発に取組むことを確認しました。しかし、そのコピーを得られたのが7月11日であり、この間の県議会のあわただしい動きは事態の幕引きを急ぎ、市民による真相追及をかわすものであることは明らかです。
事件発覚後、多くの市民の皆さんから励ましの電話などを頂き、とりわけ西宮市民・兵庫県民の皆さんからは「こんなことで名前が出るのは恥ずかしい」という声が上がっています。また、「辞めたら、お金を返したらそれで済むのか」という思いも強くあります。ここにおいて、私たちは野々村県議事件に対する私たちの見解を明らかにするものです。


1 野々村氏による政務調査費・政務活動費の違法支出(詐取)は、その支出に関する制度的不備を悪用したものであり、辞職・返還によって許されるものではありません。私たちは野々村氏に市民に対する説明責任を果たすことを求めるとともに、その法的責任を追及します。

2 この問題に対する兵庫県議会の動きは真相究明ではなく、事態の早急な収束を目指すだけのものであり、野々村氏個人を切り捨てることによって幕引きを図ることは許されるものではありません。県議会が公費支出の抜け道を残してきたことを真摯に反省するなら、少なくとも全県議の2013年度支出について点検を行い、不正支出が明らかになれば、その返還を行うべきです。 ずさんな政務活動費支出をただし、透明性を確保するためには、収支報告時の「議長の勧告」による不適切支出是正などの制度改革が必要です。
    なお、年10万円以上購入している切手代の大量購入についても、十分な説明がなされておらず、他の証拠書類の提出と説明が求められます。

3.再発防止策として、領収書添付例外規定の原則廃止と領収書が取れない時の別の証明資料添付義務付け、視察(出張)報告書の提出義務付け、会計帳簿の提出義務付け、収支報告書と会計帳簿の県議会HPへのアップ、年1回の活動報告書作成等の取り組みを行うこと。また、支出基準、支出内容のチェックについて、公募市民が参加した継続的な監視委員会を設置することが必要です。

4 報道が「号泣県議」という点に傾き、感情的非難が先行してしまいました。この事件が個人を叩くだけで終わることなく、公費支出の制度的不備、ひいては全国の自治体にある同じような問題点の是正へと向かわせる契機となるよう、掘り下げた報道がなされることを望みます。

5 多くの市民の皆さんが議員による公費支出のデタラメさを目の当たりにし、腹立たしさを抑えられないものと思います。私たちはこの問題を野々村氏個人の不正の告発のみで終わらせないために、他の県議の支出についても調査し、違法・不当な支出を明らかにし、その返還を求める作業を継続します。

6 全国のオンブズマンは自治体議員のずさんな公費支出に対して、住民監査請求・住民訴訟を通じてその是正を求めてきました。しかし、その目の届かないところでは今もデタラメな公費支出がまかり通っています。さらに、オンブズマンの干渉を排除したいという自治体議員の要求によって、地方自治法の一部改正が行われ、政務調査費は政務活動費(政活費)へと名称が変更されました。
    こうして、公費のずさんな支出が今も続いています。多くの市民の皆さんが野々村県議事件を契機として、それぞれの自治体議会の実態を知り、私たちと共にその是正に向けた取り組みを始められるよう呼びかけます。  
                               以上








 
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県議はタクシーがお好き!〜兵庫県議の政務活動費収支報告の閲覧で垣間見えてくること
県議はタクシーがお好き!
 −兵庫県議会議員2013年度政務活動費支出調査結果−

去る7月10日、会員4名で県議会を訪れ、西宮市選出県会議員の政務活動費支出について閲覧を行いました。
まだコピーは入手できていませんが、閲覧で明らかになった事実のうち、タクシー使用についての問題点を示します。

なお、野々村前議員の収支報告書等のコピーは12日に入手しました。
監査請求や刑事告発については、オンブズ3団体(兵庫、尼崎、西宮)で取り組みます。(7月15日)

【掛水すみえ議員】
西宮市選出の県会議員、掛水すみえ県議のタクシー代を見て驚いた。
確かに、近隣の私鉄沿線を使っての調査報告もあるが、複数にわたる訪問調査になるとタクシーを利用している。
最初、1万円弱や1万円を少し超えるものに目が止まったが、そんなもので済まなくなった。

2013年11月19日などは迎えのタクシーに乗り、高速道路を利用して目的地に向かい、帰りも同じようにして、総額44,640円使用している。
以下、1万円以上のものを列挙。 (恵)

2013年
6月14日  19,360円 労働・交通・教育の聞き取り(西宮・芦屋市内8ヵ所)
6月18日  25,680円 教育・労働・福祉の各政策調査(大阪市内15ヵ所)
6月20日  21,580円 教育・交通・労働の各政策調査(尼崎・伊丹・宝塚9ヵ所)
7月11日  13,230円 要請活動・阪神南県民局管内6警察署(芦屋・西宮・甲子園・尼崎南・東・北)
10月31日 15,680円 福祉・交通・教育の各政策調査(今津〜豊中市内)
11月19日 26,830円(迎車料金300円・ETC料金700円) 交通・地方分権・教育の各政策について(大阪市内15ヵ所調査)
11月19日 17,810円(ETC料金1,200円) 土木・教育・福祉の各政策について(北摂地区、豊中市・池田市他8ヵ所調査)
11月22日 18,120円 教育・労働・交通の各政策調査(西宮市・芦屋市内10ヵ所)

【大前はるよ議員】
大前はるよ県議は高額の使用はありませんが、基本料金の近距離利用があります。
県議で最も若いのではないかと思いますが、近距離でもタクシーに乗るのが当然なのでしょうか。
ちなみに、交通費関係では海外旅行を2度(ベトナムとマレーシア)行い、約37万円を支出しています。
近距離の事例、3件紹介します。 (晴)

2013年
9月8日     660円 JR「西宮」→阪神「西宮」
10月5日   740円 阪神「西宮」→JR「西宮」
11月12日 660円 JR「西宮」→津門綾羽町(自宅?)
*2014年3月9日には、駐輪代100円の計上もあります。自転車での移動が可能なら、タクシーは必要ないのでは?

【野口裕議員】
野口議員は、交通の手段として、まず、車のリース代を月々69,300円のうち、半額の34,650円を毎月計上。
それに伴うガソリン代、高速道路のETC代も計上。
また、一方で、公共交通も利用しており、ピタパの利用明細も計上しています。
その上で、以下のようなタクシーの頻繁な利用がありました。
特徴的なものだけ、以下に列挙します。       (よ)

4月 9910円   三宮→西宮・上田中町(当時の自宅?) 
6月 3060円 芦屋市大原町→上田中町
    1700円 武庫川団地→JR甲子園口
    1640円 ホテルオオクラ→三宮(往復)
7月 1220円 ノボテル→上田中町
8月 1520円 三宮→岩屋
9月 2340円 甲武荘←甲子園砂田町(自宅?)
    4820円 伊丹空港←甲子園砂田町
      900円 高畑町←甲子園砂田町
    740円 JR甲子園口←甲子園砂田町
10月 1860円 県庁→王子公園
11月 1620円 北野→岩屋
12月 2660円 農業会館→神戸商工会議所
  2月 4820円 伊丹空港→甲子園
  3月 2580円 元町→王子公園

地方自治法
第2条 14項
 地方公共団体は、その事務を処理するに当つては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない。

この条文は、各議員にも当てはめて考えなければならないはずですが…。










 
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