これでいいのか! 書籍購入の実態にみる議員の公費感覚
2007年度分の政務調査費支出について、資料購入費・書籍購入についてインターネット検索によって調査したところ、下記のような実態が明らかになりました。これは、書籍名のない領収書のうち、ネット検索が可能であったもに限られており、より多くの書籍購入がいまだ闇のなかにあります。公費支出という点から考えれば、書籍名のない支出は認めるべきではありません。書籍購入に対する返還請求はまだ手をつけていませんが、実態があまりに酷いので今後は何らかの取り組みを検討したいと思います。
2010年5月28日 市民オンブズ西宮
● 片岡保夫議員
雑誌「A+U」・「ATES」・「ビジネス・経済・経営・投資」
● 栗山雅史議員
左近了「影武者徳川家康外伝」(トクマコミックス)*手書きで「皇室の本」とある
「かわいい切り紙レッスン・つくり方の基礎から楽しむアイディアまで」(主婦の友社)
「大人の切り紙のほん」(PHP研究所) 小林一夫「折り紙帖」(池田書店)
「徳川4百年の内緒話・徳川家に伝わる」(文春文庫)
奈良本辰也「図説戦国武将おもしろ事典」(三笠書房)
苫米地英人「頭の回転が50倍速くなる脳の作り方」(フォレスト出版)
JTBるるぶ「金沢・能登・加賀」・「楽楽福岡・ハウステンボス・長崎」
● 河崎はじめ議員
北方謙三「水滸伝12」・「盤紆の章」・「楊令伝4」・「替天行動・北方水滸伝読本」(集英社) 「日本『黒幕』外伝」(宝島社文庫)
● 小林光枝議員
「阪急電車」(幻冬舎) *手書きで「夕張市の検証」とある
井沢元彦「逆説の日本史14・近世爛熟編」*手書きで「昭和史」上とある
松井今朝子「吉原手引草」(幻冬舎)*手書きで「昭和史」下とある
瀬戸内寂聴「秘花」*手書きで「福祉・北欧の今」とある
武田邦彦「環境問題はなぜウソがまかり通るのか?」*手書きで「パソコン中級」とある 月刊「家庭画報」*雑誌1050円とあるもの9冊、すべてこの雑誌か
● 中尾孝夫議員
細川護煕「晴耕雨読」 飯嶋勲「小泉官邸秘録」 小池百合子「女子の本懐」
● 森池とよたけ議員
大竹伸朗「カスバの男・モロッコ旅日記」
● 中村武人議員
関西花の寺25ヶ所(山と渓谷社) 大金言(バベル社) 二宮金次郎の一生(栄光出版社)
なお、朝日新聞報道の30代男性市議は栗山議員、60代男性市議Aは雑古宏一議員、同Bは中村武人議員。同Cは中尾議員、70代女性市議は小林議員です。
その小林議員が手書きで書き込んでいる書名はデタラメ・ウソであり、議員として恥ずべき行為です。
ワースト2は栗山議員で、その読書傾向は興味深いものがあります。
今回、この件で直接的取り組みは予定していません。私たちはこの実態を市民の前に明らかにし、来年には改選期を迎えることもあり、その評価をゆだねたいと思います。